豊南の音楽教育が大切にしていること①授業編(高校生の皆さん、高校の先生方、保護者の皆様へ)

こんにちは!幼児教育学科の音楽を担当している佐藤雄紀です。

保育者を目指すにあたってピアノに不安はありませんか? 豊南に入れば大丈夫、保証しましょう。

在学生、卒業生も着実に力をつけています♬

なぜ豊南なら大丈夫なのか、今日は豊南のピアノの授業についてお話したいと思います。

 

 


 

私がピアノの授業でどんなことを大切にし、学生の教育に向き合っているのかを知ってもらうにはとても良い資料(実は下に紹介する文章は、ピアノの授業を一緒に担当して頂いている講師の先生方にお配りしている資料です)と考え、ホームページに公開することにしました。

どこの短大に進学しようか悩んでいる高校生の皆さん、高校の先生方、保護者の皆様、是非お読みください♪

 


短大を選ぶ際に、少しでも役に立てば幸いです。

少しだけ長くなりますが(大切にしている10項目をご紹介)、私の気合いと愛情のこもった文章なので、是非読んでみて下さいね♪

 

 

1)ピアノを同時に2台またはそれ以上のピアノを使ったダイナミックな指導法を心がけて下さい。

ピアノ2台を同時に使った指導、時には1台のピアノに二人の学生を座らせ、一緒に片手ずつの練習、片手と歌の練習、それぞれの右手と左手のアンサンブル、二人とも両手でアンサンブルなど様々なヴァリエーションを与え、変化に富んだ楽しいレッスンをしてあげて下さい。また一緒に弾く際のテンポの設定や、合図も学生に任せてみて下さい。

 

 

 

2)ピアノレッスンにゲーム性を与え、楽しんで取り組ませて下さい。

例えば、「全員がこの部分を3回連続弾けるまでやってみよう。苦労している友人がいたら自分なりのコツを教えてあげて、皆でできるようにしよう。」などの声掛けをしてみて下さい。これにより楽しみながらも全体のレベルの底上げが期待でき、友人とコミュニケーションを取りながら、指導を体験させることができます。

 

 

 

3)初心者の基礎力底上げや練習方法の定着のために、なるべく長い時間教員の近くで一緒にレッスンをして下さい。

このアクティブ・ラーニングを用いたピアノレッスンの発想の原点はここにあります。週に10~15分のレッスンで基礎力を身に付け、卒業後に自分で学んでいく力をつけていくのには限界があると思います。なるべく長い時間、教員の目の行き届くところでのレッスン心がけて下さい。小グループで一緒に行うことで友人の取り組みや成長を知り、刺激を受け合う姿を多く見ることができました。短い時間で指示をだし、レッスンを何周もし、常に気にかけてあげて下さい。学生に暇な時間がないよう工夫して下さい。

 

4)敢えて異なる進度の学生を小グループに混在させています。

敢えて異なる進度の学生を混在させています。学生の真の成長のためには、小グループ内に様々な進度の学生が混じっている方が、教え合えるだけでなく、学習の幅が広がると考えているからです。学生を積極的に動かし、自分のクラスをチームとして成長させてあげて下さい。

 

 

 

5)ピアノ経験者・上級者を積極的に活用して下さい。

経験者・上級者には、積極的に授業を引っ張ってもらうことが大切です。教員がしっかりと(小グループの)教える側と教えられる側を大きな目で見守ってさえいれば、何もピアノを教えるのは教員だけでなくて良いと考えています。また、経験者・上級者に歌唱指導を行わせることにより、初心者は歌唱指導の方法を学ぶだけでなく、新しい曲の予習、歌唱練習をすることもできます。また、経験者・上級者の初心者へのピアノ指導は、必ず自らの学習に生きてきます。保育者にとって大切な相手の変化に気付く力を養うことができます。もうこの学生は(ある事柄について)しっかり教えられるということが確認できていて、ピアノが混んでいる場合などには、「ここまで(別室で)教えてきて。」と頼むのも良いでしょう。学生達が別室から帰ってきたら、成果を一緒に確認してあげて下さい。上級者の学生が必死で学べるよう、課題をしっかり与えてあげて下さい。

 

 

 

6)教員は学生にピアノを教えながらも、小グループ(6-8人程)の様子にも目を行き届かせ、教える側にも教えられる側にも助言を与えて下さい。

教員には、広い視野、豊かな創造性、高い集中力が求められます。教員自身もしっかりレッスンを行いながら、学生のレッスンのプロセス、成果をしっかりと見守り、教える側にも教えられる側にも助言を与えて下さい。

 

 

 

7)指番号の決め方など、学生が自分で学んでいける力を養って下さい。

僕が教えてきた多くの養成校で学生は、指番号を教員に頼ってくることが多かったように思います。しかし、卒業後には自分で考え決めていかなければいけません。小グループ指導の際にどのような理由で、その指番号にするのかをしっかりと理解させ、自分で指番号を考えられるようにしてあげることが重要です。そして、その理解をより確かなものにするため、教員の代わりに新しい曲の指番号を指導させてみて下さい。

 

 

 

8)初心者であっても自らの学んだことを生かし、友人を指導させて下さい。

これは必ずや園での音楽指導に生きてきます。自分より苦労している様々な人の気持ちがわかり、助け合いの精神を学ぶことができます。どの進度の学生も常に頭、心、身体の活発な働きを必要とするようレッスンを組み立てて下さい。

 

 

 

9)どの進度学生にも歌唱指導・模擬保育をさせて下さい。

バスティンの楽曲の多くには歌詞がついており、レベル1の段階から歌唱指導をすることが十分可能であると思います。2年という限られた期間で、総合的な音楽的能力を引き上げるため、歌唱や歌唱指導、模擬保育の早期導入は欠かすことができません。学生に歌唱指導、模擬保育をしてもらった後には、意見を出し合い、先生からも良かったところや改善点を皆に向けて助言をしてあげて下さい。どの進度の学生も次の活動に生かすことができます。是非時間を取って下さい。

 

 

 

10)学生の変化、要望、教員の展望により伸縮自在で創造的な授業を目指して下さい。

このアクティブ・ラーニングを用いたピアノレッスンは、レベル別の決められたカリキュラムをしっかり学ぶということを軸にすれば、指導法に唯一の正解などはなく、状況に応じて柔軟に変わり続けていかなければならないと思います。教員は学生の変化を敏感に感じる力と、成長させるための大きな展望を持っていれば、いくらでも伸縮自在に、臨機応変に、創造的な授業を展開して下さい。ただの個人レッスンや、MLとは異なり、人と人が助け合い、学生が90分間必死で学ぶ授業を目指して下さい。

 

 

 

豊南のピアノ教育の哲学、感じて頂けたでしょうか(^-^*)?

 

他にも様々な独自の取り組みをしていますよ♬

  • 唐沢史比古先生、唐沢流美子先生の歌、リズム遊び、オペレッタの授業
  • 教材が他の養成校のようにバイエルでなく、バスティン♪
  • 初心者、経験者、上級者全ての学生が必死に学べる4つの細かなレベルに分かれたカリキュラム
  • 徹底した入学前準備授業(3度のピアノテスト、譜読みテスト、歌唱テスト)

 

 

 

まだまだご紹介したいことが沢山あります(笑)

また他の項目も時機を見て紹介させて頂きたいと思います。さあ、豊南短大で一緒に保育の学びを始めましょう!!