わが国においては少子化、核家族化、高齢化、情報化により社会が大きく変化しており、子どもを取り 巻く環境にも大きな影響をあたえています。このような状況下にあって、未来の担い手である子どもに人間性豊かに生きることのできる力をはぐくむことは重要な課題であり、とりわけ、人間形成の基礎が培われる幼児期における教育が極めて重要です。現在の社会のシステムの維持や改革は重要なことですが、それを継承し支えていく担い手を幼児期から育てていかなければ、以後の段階で発生する様々な問題の解決は難しくなり、作り上げたシステムにもひずみが生じてくるのではないでしょうか。
資源の乏しいわが国においてはますます人づくりが重要になります。このように考えていくと幼児期からの教育や体験はより重要なものであり、家庭における教育はもちろんのこと、幼児教育の専門機関としての幼稚園や保育園の役割、そこで働く保育者の役割もとても重要になります。
作られた自然ではなく、まだまだありのままの自然が残る本学での多様な体験とともに学んだ学生が、豊かな人間性をもった子どもたちを育成する、このような人材を作り出していくこと、そのことが本学の幼児教育学科の役割と考えています。
本学の幼児教育学科では上記のとおり「幼児期は、生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極めて重要な時期である」との認識に立ち、家庭や地域と協力し、幼児に「生きる力」の基礎を築き、幼児期にふさわしい知的発達を促し、幼児一人ひとりの望ましい発達を促していくことのできる人材を養成する、つまり「子どもとの信頼関係を構築し保育を構成・実践する能力を有し、子どもの育ちを支援するとともに、家庭や地域社会との関係を築き、子育てを支援していくことのできる保育者の育成」を目標としています。
具体的には、次のような人材を育成していきたいと考えています。
@乳幼児の発達・教育に関する専門的な学問を学び、実習等の現場経験を通して実践する力量を高め、それを家庭や地域における乳幼児の保育や教育の実践に生かすことができる。
A人間が歴史的、社会的に継承・発展させてきた文化と保育・教育の関係について学び、それを家庭や地域における乳幼児の保育や教育の実践に生かすことができる。
B子どもの「発達する権利」や「教育を受ける権利」を保障するための乳幼児の保育・教育のあり方を学び、それを家庭や地域における乳幼児の保育・教育に生かすことができる。
C保護者の労働や社会的活動と子育てを両立させるための、時代にふさわしい子育て支援はどうあるべきか、その具体的な方法や施策を学び、それを家庭や地域における乳幼児の保育・教育に生かすことができる。
D乳幼児の保育・教育を現代の政治・経済・国際関係との結びつきにおいて広くとらえ、これからの乳幼児の生活・保育・教育のありかたについて、総合的な視点で学び、主体的な判断力と実践力を身につける。
それでは、皆さんと力を合わせて「なりたい」保育者に「育てたい」、そんな思いで皆さんを応援していきます。
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